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本物の味を食わせる店主

釜石市にて。 カウンター席で一人刺身を食っていた。 会計を済ませた後、店主が横に来て酒を飲みながら話しをした。 作務衣を着た店主の掠れ声は聞き取りずらいが、渋さがあってなんかいい。 僕と店主は初めまして。そんな二人のやりとり。 店主「魚はどうだった?」...

分断された技術たち

いま、クッキー工場で働いている。 毎日せっせと完成する前の、未熟なクッキー達と 向き合って、形を整えてやったり、一つ一つの材料を 確認したりと、まあ率直に言えば超がつくほどの”単純作業”だ。 ところで、大学は経営学部にいたのだけど、...

祈り

僕の母親は毎朝、祈りを捧げる。相手は仏。 別に仏教徒というわけではないけれど、 実家に帰ってくるといつも見る日常的な光景。 それが母の祈りなんだ。 昔、どのくらい昔かは覚えていないけど、 何を祈っているのかを聞いたことがある。...

東京の雨はやまない。

七ヶ月弱、おそらく日本でも屈指の田舎の島に住んでいた。 虫や鷹の声、風の冷たさやたくさんの音に包まれた生活だった。 思っていた以上にあの場所に身体が馴染んでいたんだなと、 帰ってきて、島のカケラのようなものを感じる。 島ではとにかく人が少なかったので、...

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