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執筆者の写真t.yagihashi

言葉を通して、僕らの輪郭に触れてみる

僕「ノートを手にとって、文章として形にし始めて1週間ほど経ったね。」


もうひとりの僕「うん。毎日よく書けるなと思う。」


僕「何か感じることはあった?」


もうひとりの僕「書いてみるとわかるけど、感情や印象を言葉にしてみるというのは結構難しいことだと思う。」


僕「確かに。文字として目の前に現れた途端『あれ、ちょっと違うな』って思うこともしばしばあった

かも。」


もうひとりの僕「それもそうなんだが、”思ったことを書く”それ自体は別に難しいことじゃない。でも”その言葉がどこから来るのか”という、僕ら自身に紐づいた事柄に踏み込もうすると話が変わってくると思う。」


僕「もうちょっと聞きたいな」


もうひとりの僕「例えば、『◯◯が嫌い』という言葉に出会ったとしよう。その対象全てが嫌いかというと、別にそれほど気にならない部分だってあるわけだ。その線引きを探ろうとした時に、自分自身に視点が移っていくように思うんだ。僕らが僕ら自身を見つめたとき、対象と僕らの距離感を測ろうとするよね。すぐに言葉になるものでもないかもしれないし、ひょっとすると色や音で僕らに返ってくるかもしれない。」


僕「感情を言葉にするには、時間がかかるってこと?」


もうひとりの僕「そうだね。場合によっては、自分自身のグロテスクな部分にも触れることもあるかもしれない。」


僕「グロテスクな部分?」


もうひとりの僕「自己顕示欲やジェラシーとか、『自分ってこんな人間だったのか...』と思ってしまうような気持ちかな。」


僕「なるほど」


もうひとりの僕「つまり、感情は自身の過去や未来の経験に紐づいているんじゃないかってこと。それに僕ら自身は、日々輪郭を変えていくだろうから捉らえにくいよね。」


僕「妙に難しい表現するなぁ。それはどこからくるの?」


もうひとりの僕「さぁ。気づいたらこうだったんだ。」



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