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執筆者の写真t.yagihashi

タイヤがパンクしたら母が父になった話

僕「昨日の朝、車のタイヤがパンクしててさ、びっくりしたよ。」


もうひとりの僕「あれは大変だったね。」


僕「すぐに知り合いがきてくれて、5分くらいでサッと解決して帰っていった。」


もうひとりの僕「かっこいい。職人みたい。」


僕「その人は本当に丁寧に話を聞いてくれる人で、ついついなんでも話をしてしまうんだよね。なんとなく母親のような包み込まれるイメージ。」


もうひとりの僕「わかる気がする。」


僕「車のタイヤがパンクするのって、初めてのことだったからどうしていいかわかんなくてシュンとしてたんだけど、来てくれて、車の下に顔を突っ込みながら黙々と作業している姿を見ていたら、なんとなく父のようにも見えた。」


もうひとりの僕「へえ。君はその時、少年になっていたのか。。。」


僕「まあ、実際にお子さんが何人かいるようなんだけど。」


もうひとりの僕「見えている世界ってのは、自分の心情によってこうも表情を変えるんだね。世界ってのは意外と脆いのかもしれない。」


僕「脆い世界ってのは面白い表現だね。ちなみにタイヤは硬そうに見えるけど、側面は意外と脆いらしい。それも教えてくれた。」


もうひとりの僕「何にでも弱点はあるようだ。」



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