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執筆者の写真t.yagihashi

わからないことって、どういうことなんだろう。

僕「本を読んでいてさ、内容が理解できないってこと、場合によってはあるよね。」


もうひとりの僕「そうだね。」


僕「今日、自分自身がそのシーンに出会ったんだけど、”わからない”ってことはそもそもどういうことなのかがすごく気になってしまって。」


もうひとりの僕「へえ。」


僕「つまり、”わかる”ということがどういうことなのかとも言えると思うんだけどね。例えばさ、”着る”という行為について僕らは説明することができる?」


もうひとりの僕「そう言われると難しいかも。服に袖を通すとか?」


僕「確かに。でもさ、そもそも服を着るという行為の説明が求められる場合ってさ、”なぜ服を着るのか”という説明も必要になってこないか?少なくとも僕は、”着るとは服に袖を通して身に纏うことです”と言われてなるほどと思うけど、聞いてきた側は、着るという行為を知らないんだから、なぜ着なくちゃいけないのか疑問に思うんじゃないかな。」


もうひとりの僕「そうとも考えられるね。」


僕「ほんで、”なぜ服を着なくちゃいけないか”を説明しようとすると、おそらく自分が体験した状況や知っている社会的な知識から話をするわけだ。ということは、”わかる/わからない”は聞く側と説明する側の経験に密接に関わっているということになるね。」


もうひとりの僕「そうみたいだね。」


僕「話は戻るけど、本を読んで”本の内容がわかる”っていうことは、結局自分の経験に照らし合わせて話を読み換えているということにもなるかもしれない。」


もうひとりの僕「うん。」


僕「つまり、自らが経験したことのないものは”わかる”ことができない。まぁ、暗記するのとはまた違うってことだね。」


もうひとりの僕「うんうん。」


僕「するとさ、全く異分野の内容、僕で言えば宇宙とか物理の話?とかは、”わかる”ことができないという見通しが立つわけだ。」


もうひとりの僕「そうかも。」


僕「じゃあ、僕らはどうやって”わかって”きたんだろうって思わないか?生まれてきたすぐ後には日本語のことすら、ただの音として響くわけじゃんか。それをいまはこうして文章として、文字として書いているわけだし、本の内容だって理解しようとしているし。不思議だよな。」


もうひとりの僕「確かにそうだね。」


僕「A=A,B=Bであるということの積み重ね、つまり暗記の積み重ねの果てに、”わかる”ということがあるのかもしれないな。」


もうひとりの僕「うんうん。」


僕「そうすると暗記もバカにできない。僕らは、物理や数学、理系的な言語の暗記が足りなすぎるから、その道から外れてしまったということも考えられるな。」


もうひとりの僕「確かに....笑。」


僕「暗記っていままで肯定的に捉えていなかったけど、物事への態度や経験の保留、物事をあるがままに受け入れるということも考えられるかもな。おもろ〜〜〜。」



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