僕「題名から考え始めるような文章も悪くない。今日はサウナに行って、外気浴をしながら空を眺めてたんだ。空っていつだって広がっているのに僕らが止まって眺めることって多くないわけだ。雲は流れて、僕らも時間に流されて。こちら側が止まって眺めてみると、空は青いんだよな。たまに雲も流れてきて”雲を眺めるなんて青春だなあ”なんて考えたりするわけだ。青を眺めているとさ、いろんな身の回りのものが鮮やかに感じられてくるのね。木や壁や、心音とかも。目を閉じて、しばらくして、空をまた眺めるとまた違った青に見えるわけ。僕と空の関係性がまた少し変わったのかも知れないな。逆に空から見えると僕らは何色に見えるんだろうな。」
